JB23ジムニー 4WD切り替えスイッチの球切れ修理

皆さんこんにちは。関東以外全部雪といった感じの寒波の中、安全地帯からのうのうと記事を書いている岡埜です。

 

今回の記事はもうタイトル通りで、僕と同じ車に乗っていない方には全く役に立たないはずです。一方この電球の球切れ事例はかなり多く見受けられるので、今後同じトラブルに見舞われた方がスムーズに解決できるよう備忘録を兼ねて記しておきたいと思います。

 

0. どの電球のことか

今回扱うのはエアコンの内外切り替えレバーの下に3つ並んでいる、駆動方式を切り替えるスイッチの電球です。切れても走行・車検には全く影響しないのですが、夜間ライトを点けたときに見栄えが悪いので交換していきましょう。

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今回切れた電球。左・中央のスイッチを1つの電球、右側の4WD-Lスイッチをもう1つの電球で照らしています

1. 必要なもの

・電球 部品番号37275-76J00

・プラスドライバー(短長各1あるとベター)

・手袋(金属のバリで手を傷つけない程度のもの)

今回必要なものはこれだけです。

 

2. 作業手順

必要な工具を見て分かる通り、手順は難しくなりようがありません。図工の時間を思い出しながらゆるっとやっていきましょう。

2.A 灰皿を外す

2.B 灰皿を固定しているステー(プラスネジ3本)を外す

2.C(年式により省略) ステーに固定されている照明(今回のものとは別)を抜き取る(回転式ロックあり)

2.D シガーソケットの裏側に手を回し、シガーソケットに繋がっているカプラーを抜き取る(ロック機構なし)

2.E オーディオパネル下側を持ち、手前に引っ張っていく(注意:上端にはハザードスイッチが繋がっているのでゆっくり引っ張ること)

2.F オーディオパネル上部のクリップが取れたらパネルをゆっくりと手前に引き、ハザードスイッチに繋がっているカプラーを抜き取る(ロック機構なし)

2.G 4WDスイッチ左側のツメを押し、スイッチを引き出す

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この2つのツメを1つずつ押しながら、スイッチを手前へ動かしていきます

2.H 4WDスイッチ右のツメを押し、スイッチを引き抜く

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右側もツメ2つです。スイッチ左側が少し抜けてからこちらに手を入れるのがおすすめです。

2.I 電球を交換する

電球はロック機構で固定されているので、ドライバーで緩めてから取り外しましょう。新しい電球を取り付けるときは写真のように、矢印マークと金属線が一直線上に揃うようにしましょう。

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 電球が固定されているときの状態です。

2.J 取り付け

2.Iから2.Aまで、外したときの逆順で取り付けてください。カプラーをつないだ時点で忘れずに点灯確認をしておきましょう。

 

以上、手順をできるだけ細かく書きました。一番の肝はスイッチユニットを引き出す2.Gと2.Hです。ユニットがどう固定されているのかを理解した上で、ツメを折らないように作業していきましょう。それではまた。

乗車券を分割して買うと安くなる?

皆さんお加減いかがでしょうか。暖冬のおかげでまだまだ薄着の岡埜です。

先日所用でJR東日本を使った際、運賃の取られ方にちょっと意外な差を見つけたので記事にしてみたいと思います。経路は次の通りです。

出発駅 A

乗換駅 B(Aから66km)

到着駅 C(Bから116km, Aから182km)

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運賃表。左から旅程、ICカード料金、現金料金

往路は一本物で切符を買ったので最下段の3410円、復路は乗換でだいぶ待つのでB駅で街へ出ることにして2枚の切符をそれぞれ1170円と1980円で購入しました。

そう、分割して買ったほうが安いのです。復路は合計3150円なので往路から260円、8%くらいお得に買えたことになります。しかも表を見るとそのような分割買いで安くなる組み合わせは他にもありそうです。「一本物だと払い損の切符」(61,71,81kmなど、ある料金帯の中で距離が短いもの)を買う際に、払い得の切符(69,79,89kmなど、ある料金帯の中で距離が長いもの)の切符複数枚で分割できないか検討することに一定の旨味が見込めます。長距離複数人なら4桁円のいいところまで行けるのではないでしょうか。

 

それにしても「まとめて買うとお買い得」という価値観で普段の買い物をしている身からするとこの設定はちょっと驚きでした。離散的な料金体系でも一本物で買うのが一番安いだろうと高を括っていたものの、その想定が正しくなかったということになります。

 

今後遠出をする折は、旅の楽しみの一つとして何かいい組み合わせがないか探しながら切符を購入してみようと思います。7枚とかになったらまた記事に起こします。

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

(参考: 運賃・料金改定のご案内 https://www.jreast.co.jp/consumption-tax2019/pdf/consumptiontax2019.pdf )

令和3年新米の儀を執り行いました

実りの秋でございます。私のところにも無事、春に提供した労働力の対価として新米が送られてきました。この初物を炊いたご飯一年の内に食べるご飯の中で一番美味しいということについて異論を挟む余地などありませんが、そんな新米に皆さんは何を添えられてますでしょうか。お肉なのかお魚なのか、はたまた野菜か鶏卵か。卓にどれだけ並べても、一度に二品は入りません。これから一年間食べ続けるお米の一番美味しい瞬間をどのおかずで切り取るか、こんなに難しい問も中々ありません。

 

 

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お肉みたい。内陸人はこういうのに弱い。

というわけで我が家では、1週間分の食費を叩いて愛媛産の本マグロを買ってきました。破産しそう。天然は自分の前にいたおばさんがラストを持っていってしまいましたが、気を取り直して伊豆・カメヤの粗おろしワサビと合わせて購入。チューブではありますが、よくあるチューブわさびとは別物の甘さと立つ辛さがある一品です。おかずは一点豪華でこれだけです。まあ大丈夫でしょう。

 

マグロは完璧なコンディションなので続けてご飯も用意します。新米を炊くときは前日までの調子で水を張ってしまうとかなり柔らかく炊けてしまいます。いつもより少しだけ水加減に気を使い、気持ち少なめの水で炊いてあげましょう。

 

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つやっつやの初物。少し甘い匂いが食欲を促します。

無事炊けました。肝心の味ですがご飯・マグロともに満点です。非常に美味しい。ご飯を口に含んだときに充満する香気が新米ならではで、噛むごとにみずみずしい甘さが口の中に広がります。お手本のような新米ですね。今年は収量も良く、質・量ともに最高の出来と言っていいでしょう。当たり年です。気づいたら2合食べていました。

 

それにしても新米はやっぱり美味しいものです。少しずつの小さな変化なので普段はなかなか気づきませんが、お米は収穫・精米以降味が落ちているのだと再認識させられました。360日分の劣化を一気に戻すんですからその差は歴然というほかありません。

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こういうこと

 

というわけで今年も無事に新米の儀を執り行うことができました。みなさんも最高のおかずを用意して今年の新米を楽しんでください。倒伏してしまったお家の方は来年上手にやってください。ではまた。

そんなものがあるんですか

どうも岡埜です。住んでいるあたりはコロナがなかなか厳しい状況になってきて、おちおち外出もできない有様です。そういうときは家にこもってブログで駄文を綴るに限りますね。

 

さて世の中には有形無形を問わずいろいろなものがありますが、自分の無知ゆえしばしば「そんなものがあるんですか」と驚かされます。小さい頃初めてビューラーを見た時は、それで目を抉りでもするのかと思いました。誤解で本当に良かったです。使っている当人からしたら至極当たり前のものも、知らない人からは吃驚の面持ちで「そんなものがあるんですか」と言われることが珍しくありません。この程、これまで知っていながら使ったことがなかった「そんなものがあるんですか」なものを行使してきたのでその嬉しさでこの記事を起こすことにしました。なお皆さんがそれを既にご存知でしたら、この記事は単なる私の恥さらしと化します。

 

まず日本の都道府県名を思い浮かべてほしいのですが、47あるうちの1つだけ、少々癖がある名前を冠していることにお気づきでしょうか。名前を聞いたことがない方もいるかも知れませんがそれは群馬です。左上半分が新潟県みたいなあの群馬、前橋駅の周りに活気が無いことで有名なあの群馬、高崎ナンバーから独立する形で前橋ナンバーが爆誕したあの群馬です。隣の市じゃねえか。

 

群馬への熱い思い故に脱線しましたが、その群馬特有の癖というのは英語表記をしたときに生じます。もちろん皆さんが思われる通りの表記であるGUNMAが一般的で、群馬県庁もその表記を用いているのですが、一つだけ目の上のたんこぶ的な例外があります。外務省です。パスポートを管理している外務省はパスポートにGUMMAと書いているのです。小学校で習った人もいますでしょうか、いわゆる訓令式/ヘボン式ローマ字の間の表記ゆれです。外務省と県で書き方が違うので、群馬県では県庁HPで「GUNMAとGUMMAは同じものだよ」の一筆まで用意してこの問題に備えています。

www.pref.gunma.jp

 

この話はそれこそ何十年もの長きに亘り密かに燻っており、他のブログ記事にも同じ話が複数見られます。にもかかわらず私が再度ここで記事化しているのは、私もまさに今この書類を用いて某国機関とやり取りをしたばかりだからです。僅かに揉めながらも最後は「あなたの国のAluminumと他国のAluminiumは同じでしょ」と申し添えて無事通すことができました。

 

少し上の方でこれは群馬だけに起こる問題だと書きましたが、都道府県庁HPのURLを眺めてみると殆どがヘボン式で統一していることに気付きます。この問題は他の都道府県では決して起こらない上、辺境の地群馬でもその旅券について海外へ説明するときにしか生じないので、県も「まあいいだろう」とこの運用にしているのでしょう。余談ですがgummaは医学用語で別の意味があるので、それゆえ県名表記に使わないのかもしれません。ここに書くのは若干憚られるので興味がある方は薄目で調べてみてください。

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しかし書き方というのは難しいもので、時におおらかさを許容していながら一方で厳格さを求められることもあります。ドイツ語圏でウムラウトの有無、つまりUとU(")の違いを見落とした為に100km以上離れた場所へ飛ばされてしまった人の話を見たことがあります(下記)。日本なら差詰、京都の嵐山と埼玉の嵐山とかが当てはまるんでしょうか。私もかつて上野駅で「小金井に行きたい」と尋ねてきたご婦人に「13番線から出るオレンジの電車で1本です」と即答したことがあります。当時の13番線は東北本線の始発で、そこから北上していくと栃木県の小金井駅に着くのですが、もしあの方が行きたかったのが東京都小金井市だったらと思うと恐ろしくて夜しか眠れません。本当に言いたいことは最後に書くに限りますね。ではまた。

 

参考: 

togetter.com

文章を書くときは推敲をお忘れなく

皆さんどうも、今年も3分の2が終わろうとしている折いかがお過ごしでしょうか。岡埜は賞味期限当日の牛乳が減らず悪戦苦闘中です。そんな中テレビから「敷居が高い」という言葉が聞こえてきました。「行ったこともない店の敷居が高いわけ無いだろ」と4阿僧祇回くらい思っているのですが、見ず知らずの市井の人へそんなことを言えるわけもありません。そこで牛乳を飲みつつ、常日頃から蛇蝎のごとく嫌っているとある表現の誤用について綴ることにします。

もったいぶらずに申し上げると、その表現というのは「物理的に」という副詞で通常後ろには可能・不可能を表す表現が繋がってきます。しかし先日、某イベントの主催者コメントではこの表現を次のように用いていました。

 

(以下引用)

(中略)その後、イベントの前日に緊急事態宣言が愛知県に発令されてしまいました。イベント当日を翌日に迎え、全ての準備が終わっていたタイミングでした。そのタイミングでイベントを中止や延期にすることが物理的にできませんでした。(以上引用、原文ママ)

 

イベントの前日はあくまで緊急事態宣言の発効日であり、発出日はそこから更に遡ること8/25なのですが、そこへは触れないでおきたいと思います。また「翌日に」と呼応させるのであれば「迎え」ではなく「控え」が適切だと思いますが、ここもスルーしたいと思います。イベント開催への意見は全て他の方にお任せいたします。

問題なのは最後の「物理的に」という表現です。みんな大好き広辞苑第7版を、この用法は「いふ語なかりき入るべきものを」なのではと心配しながら繰ってみるとさすが広辞苑、当たり前と言わんばかりの余裕で次のように書いてありました。

 

1. 物理学により認識されるさま。「ー変化」⇔(※対義語)化学的。
2. 物量としてとらえられるさま。空間に位置を占め、感覚で知覚できるさま。「ーに排除する」⇔(※対義語)心理的

 

1. は中学理科で習う「水が凍るのは物理変化」「水を電気分解して酸素と水素を得るのは化学変化」というアレですね。今回こちらは文脈から明らかに違いますが、ついでなので水の電気分解において陽極と陰極からそれぞれ発生する気体を思い出してください。
閑話休題、今回用いられた「物理的に」はおそらく2番の意味だと考えられるのですが、一体何が「空間に位置を占め」ていたためにイベントの中止・延期が不可能だったのでしょうか。「イベント中止・延期ボタンの上にアンプを置いてしまった結果中止・延期が物理的にできませんでした」とか「イベントの中止・延期は浜頓別にあるオフィスとの間の、往復はがきによるコミュニケーションのみで可能であり、3日間では往信と返信でのやり取りができないことから、中止・延期が物理的にできませんでした」とかそういう事情があるのでしょうか。もしそうであればこの指摘はお門違いということになるので大変申し訳無いのですが、もしそうでないならば件の用法は誤用と言わざるを得ません。今後は正しく「あなたのデスクに椅子を5000脚置こうとしましたが物理的にできませんでした」とか「そんな車で神田神保町の路地を走るのは物理的に不可能です」とかのように使っていただければ幸いです。

 

なお上記のイチャモンについては、私の浅学菲才故に誤った内容を含んでいる、ひいては広辞苑の語彙に落ち度がある可能性もありますから、もし「物理的に」の他義をご存じの方はご一報ください。ここまで原稿を書いても牛乳はあと1.5L残っており、今日中に飲み切るのは物理的に厳しそうです。沸かしてからゼラチンで固めてゼリーにでもしようと思います。それではまた。

最後に:
私が辟易している、「物理的には可能だと思うんですが~」と意味不明な依頼を回してくるこの世の営業担当もどき全てが、正しく「私の心理的願望では可能であってほしいのですが」と言ってくれる日が訪れますように。大嫌いだ。

記憶_20010911.txt

皆さんお変わりないでしょうか。岡埜です。暑さに大敗しながらもどうにかヘロヘロ頑張っております。

 

2001年9月11日に起こった同時多発テロから今年で20年になりますが、9月のカレンダーを気にする頃になると必ず思い出す、このテロにまつわる3つの映像記憶があります。1つは関連する映像がテレビでも流されるので、ご存知の方も多いかもしれません。残りの2つは完全に、私の個人的な記憶です。今日はそれを書き連ねることで、以降の経時による改変・忘却を食い止めようと思います。思い立つのが10年遅かったですね。

 

3. 飛行機が超高層ビルに立て続けに突っ込んでいく映像と、迫る火炎から逃れられないことに絶望した人たちが超高層ビルから投身する映像(が実家のテレビで繰り返し流れていたこと)
2. 日頃学校から帰っても滅多に点いていることのない実家のテレビが点いていたこと
1. その日はよく晴れていて、学校からの帰り道が暑かったこと

 

皆さんに伝わりやすいものから書きましたが、時系列的には逆で、番号の小さい順に起こりました。背景等を肉付けしたものを次に記します。

 

事件が起こって速報が入ったのは現地時間の9・11朝、日本時間の9・11夜です。低学年だった私は既に寝ており、また翌朝も新聞・テレビを見ず、何も知ることなく学校へ行って帰ってきました。その帰り道はよく晴れていて、9月にしては随分暑かったこと、実家への帰り道最後の自動販売機を通過してからは道の左側を歩いて帰ったことをよく覚えています。これは後年調べた気象台の過去データとも符合しており、おそらく帰宅後に知った事件が衝撃的すぎた為にその直前の記憶が定着したのだと思います。これが記憶1です。

 

その暑い日、母は帰ってきたバカ息子のインターホンに応えて玄関を開けると台所へ戻っていきました。私の母親は家にいても滅多にテレビを点けない人で、台所でなにかやるときのお供はラジオかCDでした。しかしその日は居間のテレビが点いていたのです。並々ならぬ違和感を覚えて覗き込むと、そこには煙を吹きながら燃える超高層ビルと、自分が助からないことを知り諦観しそこから身を投げる人々が繰り返し映されていたのです。これが記憶2と3です。点いているテレビに気づいた瞬間の「なにかが起こったんだ」という感覚は、毎年映像を見ている記憶3よりもはっきりと体に残っています。

 

以上が2001年当時からの私の記憶です。人は忘れる生き物というくらいなので、普段安穏な日々を過ごしている限りは思い出すことも少ないのですが、それでもなにかきっかけがあったり、この時期になったりすると必ず思い出します。子供にはあまりにも衝撃的な事件でした。

そして既に書いた通り、この記事の意図は今後の改変・忘却に対する予防であり、ここから先には何らの考えもございません。気づけば20年前の記憶がはっきり残っているような年齢になってしまいましたが、勿論この間ろくに成長なんかしておらず、足踏みと地団駄を交互に繰り返す人生を満喫しております。これからも成長の気配乏しい私ではありますが、せめて、この暮らしが大変にありがたいことだということだけは肝に銘じておきたいと思います。面白い事も言えず申し訳ないですが、そのあたりは次の記事を書く自分に丸投げすることにいたしましょう。

車に10万km乗るということ

どうもこんにちは。愛車がまもなく10万kmを迎える岡埜です。軽自動車にも関わらず毎月1000km以上高速道路でシバき倒す日々の中、避けずには通れない故障と修理を数多乗り越えてきました。そこで今回は、10万km走ってきた中での主要な故障を振り返ってみようと思います。どの車種にも当てはまるものもあれば、私が乗っている型式(JB23型ジムニー)に特有のものもありますので参考程度に見てください。

 

5万km ジャダー(操舵周りの異常振動)

これは私の車に固有の故障です。要は足首の関節周りの摩耗が著しく進行した結果、遊びが大きくなってガタツキが生じ、段差のようなちょっとしたきっかけで前輪がガタガタ左右に振れる様になってしまいました。症状の悪化に伴い振動は激化、遂には直進してても起こる程になってしまいました。7万km時に修理をしましたが、そのために工場へ運転していくのが大変怖かったです。

 

5万km ヘッドガスケット抜け(エンジンの密閉構造の破綻)

これは車種ごとに起きやすい/起きにくいの差があります。エンジンはその内部でガソリンが爆発燃焼していますが、放熱が不十分でエンジンが過剰な熱に曝されると次第に内部の密閉(ガソリン、空気、潤滑油、冷却水)を保てなくなり、最終的には潤滑油と冷却水が混じるような事態に繋がります。

エンジンルームの寸法に余裕がない中で小さなエンジンに常時高回転での運用を強いる軽自動車は、排熱が苦手なため総じてガスケット抜けに見舞われやすいです。程度にもよりますが修理は大掛かりになる傾向にあり、車体からのエンジン脱着が必要になった場合の修理費用の前に修理を諦める人も少なくありません。程度のいい中古エンジンが見つかった場合はそれを載せ替えてしまうこともあります。

なおここは中古車を買うときのポイントでもあります。買おうとしている車がガスケット抜けを持病として持っていないか、持っているなら対策済みか、このあたりをよく調べてから購入に踏み切りましょう。

 

9万km ラジエター コア水漏れ

これは長く乗った車の定めでもあります。エンジン内部の冷却水を冷却するラジエターが腐食などで水密性を失い、冷却水を喪失してしまうこの症状は、最悪の場合エンジンの焼付きに繋がります。そうなる前に察知すべき水漏れの兆候は、冷却水の主成分エチレングリコール(1,2-エタンジオール)特有の甘ったるい臭いです。停車中にこの臭いがしてきたら、ラジエターキャップやリザーバータンクを定期的に点検しながら乗り、可能な限り早めに修理工場へ向かってください。

 

他にもあちこち壊れては直しを繰り返してきた我が愛車ですが、主だったものはこの3点です。特にガスケット抜けはなかなかの金銭的打撃があったので、もうしばらくはこの車を大事にしようと思います。修理したからって下取り増えないし。

最後になりますが、車から異音や異臭がしたときは至急プロに相談する、これが鉄則です。さもないと連休に東名高速の路肩でレッカーを待つハメになります。

 

ちなみにタイヤの摩耗による直径の変化を考えると、車のオドメーター(積算距離計)の誤差がなかなか大きくなってくるので暇な人は計算してみてください。10万kmも走ったらその誤差は相当積もることになります。ではまた。