車に10万km乗るということ

どうもこんにちは。愛車がまもなく10万kmを迎える岡埜です。軽自動車にも関わらず毎月1000km以上高速道路でシバき倒す日々の中、避けずには通れない故障と修理を数多乗り越えてきました。そこで今回は、10万km走ってきた中での主要な故障を振り返ってみようと思います。どの車種にも当てはまるものもあれば、私が乗っている型式(JB23型ジムニー)に特有のものもありますので参考程度に見てください。

 

5万km ジャダー(操舵周りの異常振動)

これは私の車に固有の故障です。要は足首の関節周りの摩耗が著しく進行した結果、遊びが大きくなってガタツキが生じ、段差のようなちょっとしたきっかけで前輪がガタガタ左右に振れる様になってしまいました。症状の悪化に伴い振動は激化、遂には直進してても起こる程になってしまいました。7万km時に修理をしましたが、そのために工場へ運転していくのが大変怖かったです。

 

5万km ヘッドガスケット抜け(エンジンの密閉構造の破綻)

これは車種ごとに起きやすい/起きにくいの差があります。エンジンはその内部でガソリンが爆発燃焼していますが、放熱が不十分でエンジンが過剰な熱に曝されると次第に内部の密閉(ガソリン、空気、潤滑油、冷却水)を保てなくなり、最終的には潤滑油と冷却水が混じるような事態に繋がります。

エンジンルームの寸法に余裕がない中で小さなエンジンに常時高回転での運用を強いる軽自動車は、排熱が苦手なため総じてガスケット抜けに見舞われやすいです。程度にもよりますが修理は大掛かりになる傾向にあり、車体からのエンジン脱着が必要になった場合の修理費用の前に修理を諦める人も少なくありません。程度のいい中古エンジンが見つかった場合はそれを載せ替えてしまうこともあります。

なおここは中古車を買うときのポイントでもあります。買おうとしている車がガスケット抜けを持病として持っていないか、持っているなら対策済みか、このあたりをよく調べてから購入に踏み切りましょう。

 

9万km ラジエター コア水漏れ

これは長く乗った車の定めでもあります。エンジン内部の冷却水を冷却するラジエターが腐食などで水密性を失い、冷却水を喪失してしまうこの症状は、最悪の場合エンジンの焼付きに繋がります。そうなる前に察知すべき水漏れの兆候は、冷却水の主成分エチレングリコール(1,2-エタンジオール)特有の甘ったるい臭いです。停車中にこの臭いがしてきたら、ラジエターキャップやリザーバータンクを定期的に点検しながら乗り、可能な限り早めに修理工場へ向かってください。

 

他にもあちこち壊れては直しを繰り返してきた我が愛車ですが、主だったものはこの3点です。特にガスケット抜けはなかなかの金銭的打撃があったので、もうしばらくはこの車を大事にしようと思います。修理したからって下取り増えないし。

最後になりますが、車から異音や異臭がしたときは至急プロに相談する、これが鉄則です。さもないと連休に東名高速の路肩でレッカーを待つハメになります。

 

ちなみにタイヤの摩耗による直径の変化を考えると、車のオドメーター(積算距離計)の誤差がなかなか大きくなってくるので暇な人は計算してみてください。10万kmも走ったらその誤差は相当積もることになります。ではまた。