食べたこと無い食材に挑む

皆さんお加減いかがでしょうか。週末は3月下旬並みの陽気で随分と過ごしやすい休日となり、私は珍しく部屋の大掃除をしていました。そのおかげか気分も大変良く、日頃しないことをやってみようと思い立ったのでお昼ご飯に「食べたことないものを食べるの会」を催しました。なんの説明も要りませんね、名前の通りのイベントです。

 

知識としては知っていても実際に食べたことは無い、そんな食べ物は沢山あります。多かれ少なかれ皆さんにもあるはずです。べらぼうに高い食パン、イナゴの佃煮、くら寿司、ビャンビャン麺・・・リスクを冒さず既知の安牌を手に取り続ける生活を送っている私にはいずれも無縁ですが、部屋を片付けられた私に怖いものはありません。早速用意しました。20余年生きてきて一回も口にしたことのない食べ物です。

 

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昔の日本人の食事をイメージ

玄米。

ええ、昆虫の画像じゃなくてすみません。だいたい頭の中に入っているのに口に入れたことがなかった食品、玄米を用意しました。私達の周りで一番身近かつ食べたことがない人が多い食品のように思われます。おしゃれなライフスタイルを楽しまれている方は色々ご飯に混ぜ込まれているので既に通られた道なのかもしれませんが、そういう細やかさを一切合切置いてきてしまった私はこれが初めてです。具なし炊き込みご飯みたいな絵面ですが炊飯器の説明書通り炊いてこれなので、信じて食べるほかありません。それにしてもいつもの倍近い85分もかかるとは思いませんでしたし、85分もあったのに711のサバとお味噌汁しか用意していないあたり僕の人間性如実に顕れていますね。

 

気になる味ですが、一口目を含んだ感想は「穀物だなあ」でした。いつもの白飯とは全く別で、よく噛まないと口の中に表皮が残る、煎じたような独特の香気とプチプチ食感とを伴ったこの玄米ご飯の味をなんと書けばいいんでしょうか。私は年間350日くらいこれでも全く問題ないですが、「わざわざそんなもの食べなくても」と言ってきた身内の年長者の気持ちも分かります。炊きたての白ご飯から立ち上がる甘い香りには逆らえませんからね。ごはん屋さんで+50円とか払ってその上白ご飯を手放すことはなさそうです。

 

とはいえ玄米には玄米の魅力があり、まずとろろとこの上なく合います。麦ごはんの良さを更に強くしたものをイメージしてください。今回は試しませんでしたが、牛タンなど穀物感が合う食材と食べることで精白米超えを確実に狙えます。さらに味だけでなくミネラル類も見逃せません。ナトリウムチャネルを開けてくれるカリウムは玄米から摂りましょう。

 

幾分長い時間を費やして調理した割に短い感想で申し訳ないですが、総評としては一度くらい試してみるのはアリでしょう。胃腸に自信がない方は精白米に混ぜ込んでみてもいいかもしれません。まずは玄米購入に先立って、お手持ちの炊飯器の取説を読むことを強く推奨いたします。

 

そして最後になりますが、皆さんも時間に余裕があるときは是非、お手持ちの「食べたこと無いもの」リストの攻略に挑んでみてください。私は次の機会に「ビッグボーイ」へ行ってみようと思います。なにか知見お持ちの方はお教えください。それではまた。