車中泊のすすめ① 車中泊の3条件

旅好きの皆さん、お気に入りの交通手段はありますか。僕は飛行機から船から何でも使いますが、今回はその中から車中泊をご紹介します。安全かつ快適な車中泊ならば、コロナ禍の中でも行きたい場所に行けますよ。


・・・と広い間口を設えましたが、車中泊というのは

1. 車中泊に向いている人が

2. 車中泊に向いている車で

3. 車中泊に向いている環境で

行うことで初めて快適に過ごせるものだということはここにきちんと書いておきます。車中泊に大まかなイメージしかない、という人はぜひ読んでみてください。

 

0.1 車中泊のストレス

キャンピングカー(バンコン、キャブコン、バスコンetc.)を使わない限り、基本的に車中泊はないない尽くしの活動です。本来は移動の手段でしかない車に無理をして泊まるのが車中泊なので、次のような予期せぬストレスがあります。

・横にいる奴

普通の乗用車で複数人が車中泊するのは相当にチャレンジングです。ドアの開閉や寝言などなど、ストレスマシマシになること請け合いです。

・振動、ゆれ、音

そばを通るトラック、施設の設備の稼働音、雨風、とにかく車中泊の車は野ざらしになっているということを覚えておいてください。背が高かったり側面が大きい車は、ものによってはなかなかの揺れに見舞われます。同居人(?)がいる場合はドアの開け閉めも複数回覚悟してください。ちなみに光は意外と容易に対処できます。

・設備

車にはトイレも洗面台もないので、冬の夜中に目が冷めてしまったときはそれはそれはもう大変です。頑張って車の外へ出てください。

・結露

僕は個人的にこれが一番イヤです。冬の朝なんてガラス一面真っ白になります。出発前にきちんと拭かないと事故の元です。

じゃあどうすればいいの?という声が聞こえてきそうですが、これは最後の方で強力な解決法をお教えしますのでそちらをお読みください。とにかく3人以上で車中泊にトライしないことです。絶交します。

 

0.2 車中泊のメリット

散々デメリットを書いてしまったので、ここらへんでなにか旨味のあることを示したほうがいいですよね。車中泊にはもちろんメリットが山のようにあります。思い浮かぶだけでも

・宿代が浮く

・SA/PAに泊まると高速代も(乗り直しがないので)浮く

・宿泊スケジュールに左右されずにマイペースな旅ができる

・朝イチで動くことができる

これくらいあります。車中泊では夜間に移動と睡眠をまとめて済ませ、翌朝元気に動くのが理に適っています。せっかくの出先で昼間に寝てもしょうがないですからね。ガンガン日の出を拝んで、交通量が少ない時間に移動距離を稼ぎましょう。

さて次からは「車中泊向きの人の、車中泊向きの車による、車中泊向きの環境」をご紹介します。どれか一つでも当てはまらない人は歯を食いしばって車で寝るか、宿泊施設の利用をご検討ください。

1. 車中泊向きの人
・小柄
・寝返りを打たない
・汗をかかない
・傾斜や凹凸があるところでも寝られる

・狭いところが苦手でない

ー簡単ですね。酸欠防止に窓を少し開けておく必要があるので、虫が苦手な人は車用の網戸を買いましょう。不向きな人はこの逆、
・大柄(特にお腹周り)
・寝相が悪い
・多汗
・体臭
・平らなところに敷かれた布団でないと寝られない

・狭いところが苦手、閉所恐怖症

・虫が苦手

こんな人です。次は車中泊向きの車です。

 

2. 車中泊に向いている車
・広い
・シートを倒す(=シートアレンジ)で前後の席を繋げられる
・シートアレンジで平面もしくは平面に近い就寝スペースを得られる
・手動で開けられる窓がある
・後ろのドア(トランク、リアハッチ)が中から開けられる

・小物を置く収納が多い

これを全部満たす車はなかなか少ない(すべて満たす車はもはやキャンピングカー)ので、そこそこいい線をいっているミニバンもしくはワゴン車あたりが現実的です。ワゴン車の場合は2列目の座席を前に倒して荷室+2列目座席背面を居住区にするとフロントを活かすこともできます。もし2列目が分割可倒ならば「」こんなカギカッコみたいな形で2つの居住区(1列目座席+2列目座席、2列目座席背面+荷室)を作る2人車中泊も一気に現実的になります。手動で開けられる窓については最近の車にはまずないので気にしなくても大丈夫です。くるくる手回しの窓がこういうときに役立つんですけどね。

向いていない車は上記の特性をあまり満たしていない車、要はセダン車やクーペです。ある程度の平面が出ないと足がむくむor頭に血が上るのどちらかを受け入れる必要があり非常に厳しいです。無理はしないでください。

最後はいちばん大切な環境、どこで車中泊をするかです。先人の知恵を借りつつ快適な車中泊を楽しんじゃいましょう。

 

3. 車中泊向きの環境

syachuhaku.fxtec.infoこういうのがいい環境です。

光や音が入ってこないフラットな駐車場で風や臭いもなく、視界にコンビニとか捉えていれば最強ですね。wikiには載っていないですが、各地にある商業施設の夜間閉鎖されない駐車場も強力な車中泊スポットです。ただしオフィシャルに許可されていない場合は完全に自己責任ですが・・・

 

以上の人、車、環境が全て揃ったときに初めて快適な車中泊ができると言い切っていいと思います。都会ではなかなかそういう場所はないかもしれませんが、田舎まで行かずとも郊外にあったりするのでそういうスポットを活用すると快適な車中泊生活が送れるはずです。車中泊の触りの触りのお話でした。